進路希望はよく考えて

2023年11月09日

個別指導あおい学院の受験前の平均面談時間は「1時間12分」

これは本当に生徒にあった進路を決めるためでもあります。

塾に特有の「少しでも上の偏差値の高校を」という考え方は一切しません。

また生徒様や保護者様の意見を曲げてまで、どこかの高校をお勧めすることもありません。

本気で志望校を考えると、時間はどれだけあっても足らないものです。今回は、なぜそんなに時間がかかるのか?その一端をお伝えします。

【公立高校一択、という考え方がなくなってきた】

 数年前までは、特に私の塾のある地域では「基本的には公立高校」であり「私立高校は滑り止め」という認識の方がほとんどでした。 現在でも「基本的には公立高校」という考え方はあまり変わりはありません。しかし「場合によっては私立高校もあり」という感覚の方が増えてきたのです。

 それに伴って、私立高校も「近いから」「合格しやすいから」という理由だけで受験校を決めるのではなく「どのくらいの時間がかかるのか」「合格したらどういった高校生活になるのか」「その先の進路は何なのか」も考えて受験校を決めていくことになります。

 今までは「試験慣れ」や「滑り止め」という感覚で受験校を探していたところが「入学する可能性がある」と考えて探していくので、やはり時間がかかります。


【すべての受験校を「その高校に行きたい」というレベルで探す】

 受験は何があるかわかりません。力不足のこともあるでしょうし、当日の体調のこともあるでしょう。常に第一志望の受験に力が発揮できるわけではありません。 

 そう考えるなら、すべての受験校に「もしかしたらこの高校に行くかもしれない」と考えるのは当然のことです。そして調べるのであれば「この高校なら行きたい」と思える高校をしっかりと探すことです。

 一般的には

 公立2校・私立1~3校を受験することが多いですが、受験する高校は全て「行きたい」と思える高校を探します。


【すべての受験校でその先の未来まで考える】

 例えば飛行機関連の仕事に興味があり、高校から専門学科を目指したい生徒がいるとします。

 私たちの住む地域の近くには「小牧工科高校」があり「航空産業科」があります。

 「それでしたら小牧工科高校の航空産業科がありますので、そこを受験するのがいいでしょう。偏差値も△△君なら純分は入れますので」

 ふつうの面談ならそこで終了かもしれません。

 しかし私たちの面談は違います。

 「小牧工科の航空産業に進むと1年生は基本教育で、2年生からがコース選択になります。1年生の中旬にコース選択はありますので、その際に航空産業を目指す気持ちに変わりがなければ選択してください。ただし希望者が多いと成績も見られますので、1年生の間にしっかりと勉強する必要もありますよ。」 

 「また高校卒業後は基本的に岐阜の中日本航空専門学校への進学になると思います。その中では整備や設計、空港業務などの様々な科やコースがあるので、高校生の間にどこに進むのか考えておく必要がありますから気を付けてください」

 と卒業後の進路についての情報もお伝えします。 

 当然普通科でも同様のことを行います。いつ文理選択でどちらを選択すべきか、さらに2年生の間に国公立を目指すコースや私大を目指すコースなどに分かれる場合にはどうすればいいのか、推薦をもらうためにはどうすればいいのか。

 ここでしっかりと高校での学習や進路の選択などまでしっかりと話をし、高校へのイメージを持ってもらいます。

 そういった話を聞いたうえで受験校を決めてほしいのです。


【膨大な知識と情報量がここにある】

 高校の情報をどれだけ細かく持っているか。それがポイントになります。塾自体が情報を持っていても面談を担当する先生がどれだけ知っているかがポイントになります。偏差値や受験の仕方、問題などはデータとして残るでしょう。しかしどんな様子で、どんな進路で、通っている生徒の声はどんな声があるのか、そんな生の情報は実際に高校に行ったり、生徒と会話する中で出てきます。