最後は論理が人を動かすんだな、と

2021年06月02日

 前回もテレビのニュースで首相の発言から考えたことを書きましたが、今回も似た感じです。

テレビでも「1つの話題」をこんなに長く取り上げられることは無いから、いつもなら見えないことが見えてくるものです。

 何の話かというと、コロナウイルスに対する政策と国民の捉え方からこんなことを考えました。

 コロナウイルスが話題になり始め、その政策を大々的に取り始めた2020年3月~5月ごろ、政策が効果的かどうかはまだわかりませんでしたが、国民から支持を集めていたのは東京都の小池都知事、大阪の吉村知事、北海道の鈴木知事だったと思います。 言葉に力があり、行動力がある様に見えることが特徴だと思います。

 こうした声に力のある政治家に「ついていこう!」と考えた都民・府民・道民の方も多くいらっしゃるのだと思います。

 しかし一年経って、現在の政策について多くの人は「科学的根拠」や「統計学的根拠」を求めるようになりました。


 これは私たちにも言えることだな、と思います。明るく、元気で、楽しい話題の尽きない先生はとても人気です。「勉強しようよ」「勉強って大切だよ」という言葉が感情に乗って伝わり、子ども達ものってきます。 しかし、その先生との年数が経過したり、お子様が成長してくると「もっと具体的な言葉」で引っ張っていく必要があります。

 私が褒めるだけでは生徒は伸びない、と言う根拠でもあります。

 塾に入ったばかりの時、中学に入学したての時、勉強がうまくいっていない時、褒められることで「やる気」になることは多くあります。しかし、一時的な場合が多いのです。最初のブーストにはとても大切でしょうが、それ以上のやる気を出させたり、やる気を継続させていくためには「なぜ勉強するのか」を個別具体的に話をしていく必要があります。


 高校の話をすることで努力出来る子もいるでしょう、次のテストで何点を取ることでどうなるのか、ということを具体的に話した方がやる気になる子もいます。周りの人がやっているから、という流れに乗せることが必要な子もいます。

 ただ「一生懸命勉強しろ」「毎日3時間頑張ろう」「早く課題を終わらせよう」という言葉かけではなく、すべてに「なぜ」という根拠を示しながら話をしていくことを、心掛ける必要があります。

 家庭でも「感情論」に「根拠」を乗せることが伝わる1つの方法になると、努力しています。(上手くいっているかどうかはわかりませんが・・・)