2次募集から見た、今年度の受験
さて、今年度も合格発表が終わり、2次募集試験、コロナ特別受験もすべて終了したので、本当の意味での受験が終了したこととなります。
あおい学院としましても、ほぼ全員が第一志望の高校に合格することが出来ました。
さて、気になったのは「二次募集」の増加です。つまりこれは「定員割れをした高校」が増加したことと同じ意味になります。
昨年度も二次募集定員は約1500名ほどでしたが、今年度は約2700人とかなり増加してしまいました。
公立高校の全募集定員に対する、公立高校進学希望者の割合が「1」を切っていた時点で、大方の予想はついていましたが、ここまで増えるとは・・・という感じです。
目立ったのは「専門学科」の高校の定員割れが急増していたことです。工業・商業(今年度は工科、ビジネス学科という学校も多くあります)の高校は、軒並み定員割れでした。
ちなみに、定員割れをするとどうなるのか。
A高校で10名の定員が達しなかったとしましょう。そうすると、その分は2次募集となります。
しかし、2次募集で受験を出来るのは「これまでの受験で合格校が一つもない生徒」が対象になります。つまり、公立高校がダメだっとしても、私立高校で合格校がありそこに「入学準備金(手つけ金と言ったりするやつです)」を払っていれば、そこに行かなければなりません。
現状で、私立高校を受験することなく、公立高校だけを受験する方はほとんどいないでしょう。
実際に、2次募集は全体で2700人分もでているのに、2次募集で受験をしたのは21人です!
2700人に対して21人! 倍率にして0.01倍!
つまり、今年度は
「受験者数も少ないのに、人気校に集中したことで、もともと受験者数集めに苦労している高校や、第2志望に選択されがちな高校が大きく定員割れした」ということになります。
そして公立高校の受験に失敗した生徒たちは、結果として私立高校を選択していく。という形になりました。
最終合格者数や受験者数は4月に発表されると思いますが、定員ギリギリの高校は多くあったのではないかというのは、容易に想像の出来るところです。
今後の受験にもいろいろと影響の出てきそうな受験でありました。