「ディライト」~2回目~

2023年05月18日

 あおい学院で人気のコース「ディライトコース」。 中学3年生に至ってはすでに満席で、クラス編成待ちだ。

 このディライトコースの軌跡、第2回目です


 個別指導あおい学院には、どの校舎にも「一斉講習」を行う場所がある。受験前になると、どうしても一斉形式での授業が必要になるからだ。

 あとはテスト対策講座や、模試などの多くの人が集まる時に使用する。そして中学3年生の秋から「受験対策講座」として中学3年生の講習が一斉講習で実施されていた。

 「私たちは個別指導塾である以上、中学1・2年生から一斉講習をする必要はない」と考えていた。

 しかし学習の中で「演習」がもっと必要であり、その時間を何とかして塾で確保したい。(第1回参照)

 それをどうやるべきか。最初に思い付いたのは

➀塾の授業後に残して演習の時間をとる。②受講しているコマ数を増やしてもらう。

だった。まず②は論外だ。受講しているコマを増やすということは、その分ご家庭にかかる負担を直接的に重くするものだからだ。

➀なら費用をご家庭に負担させずに出来るのではないか。と考え試験的に実施を始めた。

 そこですぐに壁にぶつかった。それは小中学生の時間のなさだった。

 小学生は学校が終わってすぐに塾にくる子が多く、塾が終わったら晩御飯だ

 中学生は比較的授業の前後に来ることが出来たが、部活動で遅くなったり、送迎の都合上で授業の時間外に塾に来ることが難しかった。 

 他にも困難な点があった。席と指導者の問題だ。そもそも席が足りない。中学生の個別指導は18:40~20:00と20:10~21:20の2つのコマがある。18:40~の生徒は20:00過ぎまで演習をし、20:10~の生徒たちは19:00頃から演習に来る。するとその日に来る生徒が全員集まってしまう時間が出てきてしまうので、単純に机の数が足りないのだ。

 であれば一斉講習の部屋で演習をしよう、となるとそこに一人講師を配置する必要がある。無料で行うために、有料の講師を配置することは難しいところだろう。

 また「無料」であることは良いことでもあるが「来ても来なくてもどちらでもいい」という感覚に陥ることがある。

 様々なシュミレーションをした結果、個別でしかも無料で、ということは難しいと判断することとなった。

 しかし結論は見えてきていた。

 ➀ 演習を行うことであれば、一斉形式でも問題ない

 ② 一斉形式で行うことで授業時間を伸ばすことが出来る

 ③ 有料にする必要があるが、演習の授業なので費用は安く抑えよう。

一年間かけて授業のコマを整理し、自分自身が一斉講習の演習を担当できるようにした。

そして出来上がったのだ。

 ➀ 授業の中心は「演習とする」

 ② 授業時間は140分と長い時間をとる

 ③ 受講料は1か月5,500円で5教科すべての演習を行う。

2013年「ディライトコース」という名称でスタートしたのだ。

~第3回へ続く~