高校入試2次募集から見えること

2023年03月15日

公立高校の結果発表とともに、二次選抜の公表がありました。

要は「定員割れ」した高校がわかったということです。

以前のブログなどでも紹介していましたが、大方の予想通りです。

毎年の進路希望調査を見ていると、どこが「定員割れ」の危機なのかは大体わかります。


問題なのは、これで3年連続で2000人以上が定員割れしている、という現状です。


私立高校人気が高まる中、公立高校の打ち出したプランは疑問の残ることもあります。

近年の対策としては

1、不人気校、通学困難な高校の合併・統合

2、普通科高校を総合高校などの専門学科へ変更

3、制服の変更

4、中高一貫校の設置


さぁ、どれが有効な対策だったでしょうか?

1、合併・統合した高校はそれでも定員割れを起こしている高校はいくつもあります。

2、総合高校として今回「犬山南高校」→「犬山総合高校」になりました。その結果、近年ずっと定員割れをしてきた「犬山南高校」は今年は倍率が生まれ、一定の成果にはなったのではないかと思います。

3、制服の変更は、私たちの地域では昨年「小牧南高校」が変更となりました。その結果、昨年は倍率が生まれましたが、今年は結局「定員割れ」という結果に終わっています。一過性のものだったのかもしれませんし、デザイン的なもんだいなのかもしれません。難しいところです。

4、これは全く結果が出てないものですが、結局近隣校の上位層の生徒が「中高一貫校」に流れたり、私立中学受験を考えていた子が「中高一貫校」に進むことになるのではないかと思います。


公立高校が生徒を集めていくには、私立高校と戦うことになります。

そして私立高校も何もしていないわけではありません。学習環境を充実させ、大学受験の合格率を上げていく努力をしています。ちょっとやそっとじゃ勝てそうにありません。


 この先、愛知県はどのように公立高校の志願者数を増やしていくのか。その手段が適切に行われることを祈るばかりです。