間違いの整理が上手になれば、勉強はできるようになる!

2021年04月06日

 よく勉強方法を質問されます。 これまでに勉強をしてきた大人達は、皆それぞれの勉強方法を持っています。 ただし、勉強方法に「誰でも通じる」ものはありません。

 「これをやれば成績が上がる」というものはいくらでもあります。例えば「英単語を全部覚えれば」それなりの点数にはなるでしょう。 しかし「これをやれば成績が上がる」という勉強方法は「全員が出来る」とイコールにはならないのです。


 さて、そんなことを踏まえて今回おすすめする「勉強の仕方です」合わない人も合う人もいるでしょう。この話を聞いて「やってみようかな」と思ってくれる人がいれば幸いです。


 まず2種類の付箋(ポストイット)を用意します。

一つは細長い「1.5㎝×5㎝」くらいのもの。

もう一つは正方形の少し大きめの物「5㎝×5㎝」くらいでいいでしょう。


 学校の教科書・課題、塾や家庭で学習するもので問題演習をしたら、答え合わせをします。

さぁ、ここからが今回の勉強法のスタートです。

 ①間違えた問題には大きめの付箋を貼りましょう。

 ②次にそのページに細長い付箋に日付を書いてページから外に出るように貼りましょう。

これで一旦完了です。

 ③2週間後、付箋を貼った問題にチャレンジしてみましょう!

 これは実際にわたしが授業で進めていくときにも使います。よく「参考書や問題集は必要最低限の冊数にしてやりこむことが大切」という話しを聞いたことがありませんか?

 勉強が得意な人ほどそんな話をします。

この勉強方法には大きな効果があります

①つ目は、『効率的に復習を進めることが出来る』

②つ目は、『忘れたころに思い出すので、長期記憶となり定着しやすい』

③つ目は、『自分の間違いやミスしやすいものがわかる』

こんな効果です。

 勉強が得意な人ほど、勉強時間をダラダラ取ることはありません。自分の間違えた問題が整理されているから「今、学習すべきこと」が見えているのです。また、間違いを付箋を貼ってチェックしていくので、自分がどんなことにミスしやすいか、が見えてきます。そうするとテストなどでも「注意をして解く」ことが出来るようになります。


 塾では「この問題は付箋を貼った方がいいね、これは理解できているものだからやり直したら付箋貼らなくていいよ」と、選別しながら授業の中で貼っていきます。 そして、付箋に日付が書いてあるので、その日付けを見ながら復習をしていきます。もちろん、出来ていなかったり、まだ不安があると判断した場合は、付箋が増えていくだけです。

 一回の定期テストが終わるころには、ワークは結構な付箋の量になります。

3月に学習した分は、春休みに付箋箇所を復習しました。

今の学習内容はGWにやり直すことになるでしょう。このように定期的に復習をしていくことが大切な学習方法です。