愛知県の公立高校入試が変わります②

2021年11月18日

【第2回 高校入試の変更によって考えられること】

高校入試が変更することにより、考えらることをまずは2点に絞ります。

 *第2回はあくまで予想される出来事であり、公表されているわけではありません。私の考察となります。

  • 高校入試の日程変更による他の入試の日程
  • マークシートでの受験になることで、模試・試験の変更

【高校入試の日程変更による他の入試の日程】

 公立高校入試の日程が「推薦試験2月6日、一般試験2月22日」と前倒しになることにより、私立高校の受験日程とかなり近くなることになります。

 そこで2つのパターンが考えられます。

「私立高校の入試日程には変更がない場合」

 今年度の私立高校の一般入試は「2月1~3日」にあります。来年度も同様の日程だとすると「私立高校の入試結果の返送より前に推薦入試」の可能性が出てきます。

 変更後の推薦入試には「学力検査はない」とは言え、面接の準備や練習が必要です。私立高校の入試が終わってすぐ公立高校の推薦入試では、準備が難しくなることは間違いありません。

「私立高校の入試も変更になる場合」

 私立高校の入試日程が、公立高校の入試を受けて変更になる可能性もあります。ただ、もし変更にあるならば「1月末」が最有力候補になるでしょう。そうすると、私立高校の推薦試験は1月の「学年末テスト」と同じくらいの日にちになってしまいます。

 そうすると「学年末テスト」の日程も変わっていくのか?

 また1月末に行われている「三者面談」はどうなるのか?という問題も出てきます。

 これまでのことを考えると、現状の「12月に行われる3者面談」(現在は私立高校の受験校の決定)が「公立高校の受験校もここで決定」となる可能性もあります。(その後の個別面談は可能だと思いますが)

 日程が変更されるということは、入試に関係することはもちろん、学校のテストなども変更になる可能性があります。今後明らかになるのでしょうが、様々なことを考えておく必要がありそうです。

【マークシートでの受験になることで、模試・試験の変更】

 2023年度入試から筆記試験が「マークシート」での受験に変更となります。 ただし中学校の定期テストはこれまで通りだと思いますので、普段の学習はこれまで通りの学習で良いかと思います。しかし12月ごろからはマークシートの練習も始めていく必要があります。また「全県模試」などの模試も変更になっていくことでしょう。もしかしたらこれまでになかった企業が、マーク用の模試を作ってくるかもしれません。

 もちろん、それに伴い「試験内容」も変更になります。英語の「条件英作文」や国語の「長文説明」はなくなるでしょう。理科・社会は現在も記述問題は1題だけですので、それほど問題はないでしょう。

 英語は並び替えや長文がより重要になってきますし、そうなると「英検」の学習は受験に直結していく可能性もあります。

受験日程や方式が変更になることで、様々なことが変わってきます。これ以外にも考えることは出てくるでしょうから、今後の教育委員会からの発表(特に6月ごろまで)は目が離せません。