子どもに合った指導を「目標のお話し」

2022年12月12日

 よく「夢や目標を持とう!」という話を聞きます。社会人になっても「夢」「目標」「理想の人生」をシートに書く研修などは今や一般的なお話です。

 これはとっても大切なことに違いはありません。問題なのは「本当にそれがモチベーションになってますか?」ということ。


 これは「どれだけ先のことを具体的に捉えられるか?」という話になります。

 

 大人は「1年先」「5年先」「10年先」のことを目標にできるかもしれません。もちろん出来ない人もいます。

 「ダイエットしたい!」と思って、本当にできる人と出来ない人がいるようにね。


子ども達はもっとそうです。よくスポーツの世界でも「あのチームに勝ちたいから」「前に負けて悔しかったから」ということをモチベーションに練習に励む人は多くいます。具体的にわかりやすいからですね。

 それでも全員が本当にそれをモチベーションにできるでしょうか?

 またすべての練習にそれをモチベーションにできるでしょうか?

 野球なら「バッティング練習」などは出来るかもしれません。ではランニングは?玉拾いは?一つずつが練習の一環ですが、それすらも「勝ちたいから」をモチベーションに出来るでしょうか?

 高校生ならまだしも、中学生・小学生はどうでしょう?なかなか難しいんじゃないでしょうか。


 勉強でも同じです。「○○高校に入りたいから」「〇点取りたいから」ということをモチベーションにさせ続けるのはとても大変です。全員が出来ることではありません。


 それよりも「この問題が出来たらすごいね」「学校で褒められるかもしれない」と目の前に目標を置き続けてあげたほうが頑張れる子が多いです。

 

 もちろん、より先のことを目標にできる方が素晴らしいんですよ。

でもそれが難しい子たちもいっぱいいます。その子に合わせた目標を常に掲げてあげているかどうか。

それが指導者には必要なことですね。