公立高校A日程 筆記試験について

2021年03月07日

 2021年度、公立高校Aグループの試験が終了しました。

 今年度は、コロナウイルスの影響で休校になった期間があることを鑑みて、

「範囲の削減は行わないが、基礎基本の問題を中心に・・・」という通知が、県の教育委員会に出されていました。

 「とはいっても、普段通りの準備をしておくしかない」ということで、ほとんどの受験生は、例年通りの準備を行っていたと思います。

 で、今年度の入試ですが、おそらく平均点は上がるのではないか?と思われます。

 特に上位校では、ミスが命取りになる可能性もあります。

 それくらい「本当に基礎基本」の出来事が多く出題されたように思います。

 【数学】

 大問1、と言われる計算問題がこれまでは5~7問の出題でしたが、今年度は10問の出題。

 次の大問2は、例年通りの難易度ではないでしょうか。1問1問を細かく見ると、資料と活用、速さの問題で「思考力」を問う問題でありましたが、実際に求めていく計算の途中は、基本的なものであったかと思います。そういった意味で、「求め方がイメージできたた」という数学が得意な人には、それほど難しい問題ではなかったと思います。

 そして、大問3です。

3-(1)の角度を求める問題は、考え方だけで言えば小学生でも解ける問題でした。

3-(2)は合同を使って問題を解くものもあり、やはり難易度を落とした(というより相似を少し避けた)感じがします。結果として相似も使うのですが、いつもよりは少し簡単だったかと思います。

3-(3)については、完全に難易度が落ちました。最後の(2)(3)はやはり解く人を選ぶ問題が登場し、多くの生徒がここを捨てます。しかし実際に取り掛かってみると、それほど難しい問題ではありませんでした。

ん~、なんというんでしょうね。例年、ここの問題は「どうやって解こうかな」というところで悩むんです。補助線を引いてみたり、相似や合同の図形を探してみたり、三平方の定理を使うために直角の線を作ってみたり・・・と。それが見つかりにくい、という点が難しいとされる所以でもあります。 多くの問題に取り組んできた生徒でも、ここで悩むような問題が作られます。

しかし今回は、多く問題を解いてきた子には、早々にイメージがついて、手が動き出すような問題でした。その点で上位校を受験する生徒たちは、満点に近い点数を取りに行けたのではないでしょうか。


今回は数学でしたが、他の教科にも言及していきたいと思います。