公立高校A日程 社会について

2021年03月07日

 「基礎基本」をテーマにした公立高校のA入試ですが、今回は「社会」についてみていきたいと思います。Bグループの予想も兼ねて話を進めましょう。


【社会】

 流れ自体は例年通りで「資料問題」「グラフ」「地図」と活用されたもので、目新しいものはありませんでした。

 まず「歴史」ですが、

大問1では、米・貨幣・銃の資料から、その時代の日本と海外の出来事を問う問題でした。

 時代で言うと、弥生時代、室町時代、安土桃山時代が引っかかってくる時代でした。

その時代の出来事がしっかりと整理されていれば何ら問題はなかったのではないでしょうか。


大問2も「歴史」です。

 近現代の歴史について、生徒が発表したとされるその資料から問う問題でしたが、結局は

「資料を見る」⇒「どの時代かを特定する」⇒「その時代の出来事を選択し答える」という流れの問題です。おそらく受験生の多くはこの形での出題に対応するため、

「時代区分を知る」⇒「時代の中の出来事を整理する」⇒「一つ一つの出来事を細かく理解する」という流れで勉強することになるので「いつも通り」という感想だったのではないでしょうか。

 近現代が必ず登場するのも、ここのところ受験では当たり前になってきています。


 こうなってくると、歴史の平安~江戸がAグループの試験では手薄だったのが気になります。文化や宗教も含めて、こういったところをおさえておく必要があるでしょう。


次に地理です。

まず日本地理ですが、2~3年前に「地熱発電の多い地域」をヒントにするような資料を持ってきたことに比べれば、米・ばれいしょ・肉用牛、そして川の流域面積や、日本の漁業別漁獲量はだいぶ優しい資料だったと思います。

データで見る県勢で問題を作ってひたすらやってきた、生徒たちは非常にラッキーな出題だったと思います。

また、資料を見て答える問題も、複雑な計算をする必要もなく、基本的であったと思います。

世界地理は、少し細かいところまで聞かれたようで、例年通りと言えばそうなのですが、なかなか地理について学習が深まっていない生徒には難しかったのではないでしょうか。

公民については、まぁこんなもんでしょう。最近、経済分野が好きですね。

こうなると、Bグループでは司法・基本的人権が出題される傾向が高くなったかと思われます。


それでは次は「理科」を書いていきます。