公立高校受験前の勉強の仕方②

2021年02月06日

①で目標点数も決まりましたので、いよいよ実際の勉強です。

受験前というのは、実は中学受験も高校受験も大学受験もやることは変わりません。

そう「テスト形式での問題演習を中心とする」ことです。

中学受験では8月中に6年生の学習を終了し、そこからは過去問を中心とした学習に変わります。

大学受験でも高校3年生の夏までに高校の学習を終了し、受験勉強に入ります。

高校受験は1月末まで学校の内容が進んでいますので(学校によっては2月に入っても)、この問題演習中心の学習の期間が少ないのです。


「問題演習中心の学習」について具体的に見ていきましょう。

使うのは「過去問」でいいと思います。もちろん「模擬問題」「予想問題」というのも本屋さんに売ってますので我々も活用するときがあります。

「過去問」の使い方ですが

① 最低でも「週に1回」は受験を行う。

  我々は「土曜日」に実施します。実際の受験と同じ時間帯で5教科のテストをします。(塾によっては制服でやるところもあるくらい、本格的に行います)

  自宅でやると、すきまの時間にスマホを見るなど、受験会場ではありえない出来事が起こります。問題が解き終わった後の制限時間までの見直しや空き時間の過ごし方も、立派な受験の練習です。

  試験が終わったら解答をして「目標点に対してどうだったか?」を表に記入していきます。目標の修正がある生徒はここで目標の修正を行います。

  その後「検討会」に入ります。

② 「検討会」

  「何を間違っていたのか?」「何が出来ていたらこの問題は出来るようになるか?」それを考える時間です。ここで明日からの一週間の勉強内容が決まります。

  「見直してもう一度解く」という勉強や「歴史の近世がわかっていないから、一度年表形式でまとめてみる」、「理科の化合と分解の単元がわかっていないから、教科書を読んで問題に取り組んでみる」

  1週間を使って、いつ、何を、どうやって勉強するかを考えるのが「検討会」です。先生に聞きながら自分の勉強計画を立てます。

③ 「1週間の勉強の後、またテスト」

   1週間勉強をしてきた成果を、次の土曜日に発揮します。もちろん、また「出来ない」ところが出現するので「検討会」で勉強を考える。


この繰り返しを1か月続けます。生徒たちは「目標」をもって勉強するので、普段の勉強とは目の色が変わってきます。もちろん実力もついていきます。


また「個別授業」でも質問の嵐です。勉強を効率的に進めていくために「考えている時間がもったいない」というのは、良い考え方です。聞ける人がいるだから最大限に活用したほうがいいんです。


ちなみに、早い生徒は12月からこのような学習に取り組んできます。

いつも思いますが、12月と2月。たった2か月しか経っていないのですが、一回ずつのテストに向ける集中力と、普段の学習が本当に見違えるようです。

私立受験という「受験」を経験することで、こんな短期間で成長するのかと考えると、驚きます。