仮定だらけだけど、公立高校入試倍率を考える。

2021年02月25日

今回は、あんまりためにならない話かもしれません。受験に対して不安に思う生徒たちと「仮設定」だらけで、入試倍率を考えたことを、書いていきます。

今回、生徒たちと話していたのはこんなことです。

例えば、江南高校では募集人員320名に対して、第1志望者431人、第2志望者97人だけど、実際にその320名に入るには、第1第2の志願者総数、528人の中で何位に入ればいいんだ?ということです。

「仮に」がいっぱい出てくるので、何ら確証はないですが、そういったことをいろいろ考えるのはいいことだと思います。

江南高校を第2志望にしている生徒は97人。まず、ここを考えてみましょう。

「仮に」江南を第2志望にしているくらいなので、この97人はそれより上の高校を第1志望で受験するとします。

 江南高校を第2志望にしてかけられる高校を考えると「菊里高校」「一宮西高校」くらいしか見当たりません(実際、一宮西高校は同列くらいに来るので、考えにくいですがいるでしょう。

「菊里高校」を見てみましょう。募集人員320名に対して、第1志望404、第2志望385人となっています。「菊里高校」を第2志望にする385人のほぼ全ては、「旭丘高校」の受験者でしょう。

「旭丘高校」では募集人員320人に対して、第1志望507人なります。第2志望も20人いますが、この人たちはいったん置いておきます。(記念受験だったりするので)

「旭丘高校」の第1志望507人のうち、320人が合格したとします。すると不合格者は187人。「旭丘高校」の第1志望で不合格の187人の多くが「菊里高校」を受験しているでしょう。

「仮に」約8割が「旭丘高校」-「菊里高校」で受験していることにしましょう(ほかにも「半田」「名古屋西」「天白」を第2志望にする人もいるでしょうから)

 すると、187×0.8=約150人が「菊里高校」の第2志望として登場します。

 「菊里高校」では第1志望404名、「旭丘から落ちてきた」第2志望者150名の合計554人での争いとなります。

「菊里高校」の定員は320名ですから、234名が不合格となってしまいます。

「菊里高校」を第1志望としている生徒は第2志望に「名東高校」「昭和高校」「熱田高校」に流れる割合が高いでしょう。おそらく「菊里高校第1」-「江南高校第2」で受験する生徒は、先ほどの234人のうちの1割くらいでしょう(仮に)

 「菊里高校」から流れてくる生徒は約23人としておきます。

同じように「江南高校」を第2志望にしている可能性のある「一宮西高校」でも同様に考えてきます。

 「一宮西高校」は募集人員320名に対して、第1志望者404名、第2志望者18名

 この高校も基本的に第1志望にしかなり得ない高校なので、第2志望者は置いておきます。

 なので、「一宮西高校」の不合格者は404-320=84名とします。

 この84名の行き先ですが、半分以上は「一宮南高校」を選択すると思われます。

 「江南高校」を「一宮西高校」の第2志望にする生徒はどんなに多くても3割でしょう。

 84×0.3で約25人


 と、長々とやってまいりましたが、「江南高校」を第2志望にしている97人ですが、第1志望に受かる生徒もいるでしょうから、「菊里から落ちてくる23人」「一宮西から落ちてくる25人」の合わせて48人くらいではないか、と考えられます


 「江南高校」の第1志望者数は431人なので、ここに48人が加わって、479人での争いになります。

  479人のうちの320人に入る。倍率で言うと約1.5倍。


もちろん簡単なことではありません。特に「江南高校」は第1志望者数が多いので、今年度の倍率「1.65倍」とさほど変わりはありませんでしたが、いろいろな高校でやってみると、意外な発見があったりするものです。


ちなみに今回「仮に」というところが多くありましたが、受験が終わると「完ぺきではありませんが」大まかなデータが出てまいりますので、それをもとに計算しております。まぁまぁ近い数字になるはずです。