テストを本気で分析してみると・・・(理科!)
3学期制の中学校は定期テストが3回、2学期制の中学校は2回終わりました。
テストが複数回終わると、今年の傾向がある程度出てきますので、毎年このタイミングで細かくテストを分析していきます。
分析はこんな手順で進んでいきます。
① 学校課題、教科書から「そのまま」または「ほぼそのまま」出ている問題はどのくらいあるか
② 教科書から出題された問題はどのくらいあるか
③ 塾に置いてある教材で、最もテストの問題に合致しているワークは何か
ここまでは調べて、ラインを引いていったりしてその割合を出していきます。
ここから「何を中心に勉強するか」が決まってきます。
次に
④ プリントを作って対応させることで、点数を取れるようになりそうな問題はあるか
を考えます。国語の漢字や英単語がいい例です。
漢字のワークや教科書の出題範囲が決められて、その中からしか出ていなければそのプリントを作って、覚えていけばいいのです。
理科などで毎年同じ表が登場してきているのであれば、その表を覚えるようなプリントを作りますし、「英語の穴埋めは本文からしか出てこない」というのであれば、そのプリントを作ればいいのです。
さらに
⑤ どうしたらそれらの問題が解けるようになるか
を考えることになります。
ここがある意味一番の難関ですし、問題数も一番多いのです(そりゃ覚えるだけで本当に点が取れたら苦労はないですから)
よく考えたら不思議な戦いです。
学校の先生達は「単元」に対して、どのように理解させるかを考えて授業をすることになります。
塾の先生達は「問題」に対してどのように「単元」を理解させるか、を考えます。
結局は「理解させる」ということがポイントになるのですが、そこには「国語力」が肝心になります。
そしてそれは一人ひとり違います。これまでにどんなことを経験し、体験し、覚えて来たのか。
どれくらい考え、悩み、努力したか、ということも関わってきます。
そう考えながら分析をしていると、子ども達の大変さが身にしみて感じます。
色々な教科の内容を「理解し」「覚え」そして「忘れないよう」にし、ということを繰り返していくのです。
逆に言うと、勉強とは新しいことを「理解し」「定着させ」、「覚え」「忘れないように」していくことを繰り返していくことで出来上がっていくのです。
塾の先生達は、ここからどう教えるかを考えていくのです。