テストを本気で分析してみると・・・(理科!)

2022年10月10日

3学期制の中学校は定期テストが3回、2学期制の中学校は2回終わりました。

テストが複数回終わると、今年の傾向がある程度出てきますので、毎年このタイミングで細かくテストを分析していきます。

分析はこんな手順で進んでいきます。

① 学校課題、教科書から「そのまま」または「ほぼそのまま」出ている問題はどのくらいあるか

② 教科書から出題された問題はどのくらいあるか

③ 塾に置いてある教材で、最もテストの問題に合致しているワークは何か

ここまでは調べて、ラインを引いていったりしてその割合を出していきます。

ここから「何を中心に勉強するか」が決まってきます。

次に

④ プリントを作って対応させることで、点数を取れるようになりそうな問題はあるか

を考えます。国語の漢字や英単語がいい例です。

漢字のワークや教科書の出題範囲が決められて、その中からしか出ていなければそのプリントを作って、覚えていけばいいのです。

理科などで毎年同じ表が登場してきているのであれば、その表を覚えるようなプリントを作りますし、「英語の穴埋めは本文からしか出てこない」というのであれば、そのプリントを作ればいいのです。


さらに

⑤ どうしたらそれらの問題が解けるようになるか

を考えることになります。

ここがある意味一番の難関ですし、問題数も一番多いのです(そりゃ覚えるだけで本当に点が取れたら苦労はないですから)


よく考えたら不思議な戦いです。

学校の先生達は「単元」に対して、どのように理解させるかを考えて授業をすることになります。

塾の先生達は「問題」に対してどのように「単元」を理解させるか、を考えます。


結局は「理解させる」ということがポイントになるのですが、そこには「国語力」が肝心になります。

そしてそれは一人ひとり違います。これまでにどんなことを経験し、体験し、覚えて来たのか。

どれくらい考え、悩み、努力したか、ということも関わってきます。


そう考えながら分析をしていると、子ども達の大変さが身にしみて感じます。

色々な教科の内容を「理解し」「覚え」そして「忘れないよう」にし、ということを繰り返していくのです。

逆に言うと、勉強とは新しいことを「理解し」「定着させ」、「覚え」「忘れないように」していくことを繰り返していくことで出来上がっていくのです。


塾の先生達は、ここからどう教えるかを考えていくのです。