「予習」と「復習」はどちらが大切か?
よく「予習」と「復習」とどちらが大切ですか?と聞かれます。
答えは「生徒と状況による」でしょう。
当然「どちらが」ではなく、「どちらも」なのです。
ではまず「予習が大切」な理由を簡単に挙げながら説明しましょう
★ 興味が湧く そもそも勉強には興味が向かない人の方が多いのですが、それでも前の学年の復習をひたすらやるよりは、新しいことを知ってそれが出来る方が楽しさはあるでしょう。
★ 自信になる 学校の内容よりも先に進むことで、学校で「知っている」状態から始めることが出来ます。それが油断につながってはいけませんが、自信は大きな影響を与えます。
★ 余裕が出来る さきに進むことによって生まれる「時間的余裕」は計り知れません。先に進んでいるから、復習する時間、何度も繰り返し解く時間が生まれるのです。
これに対して「復習」とは何か。一言で言うと
★ 「復習」こそがテスト勉強
この一言でしょう。どれだけ予習したところで、結局野ところ「多くの問題」にチャレンジし、「自分のわからない問題はないか?」と探し、「わからないところ、理解できないところを失くす」ということを行うのが、テスト勉強です。
だから「どちらが」ではないのです。
塾で言うのであれば(あくまで一般的な生徒の学習スケジュールですが)、3月や4月に大きく学習を進めます。どんどん予習を進んでいきます。
5月の中旬に定期テストがあるとするならば、GW前までは思い切って予習を進めます。もちろん、一つずつ宿題や演習は行いながらです。(理想は6月下旬くらいまでの学習を進めることです。この辺は生徒様のスピードによって変わっていきます)
5月に入ってから2週間かけて一気に復習をします。
テストが終わったら、1学期の終わりに向けて学習をまた進めていきます。
ちなみに、上位校を目指すのであれば、中学3年生の夏ごろまでに学校の内容が終わらせられるとベストでしょう。
9月以降は、定期テスト前に振り返りつつ、どんどん受験の問題にチャレンジしていけます。
よく12月末までに学校の内容を終わらせ、1月は学年末テストの勉強。
「あれ?私立高校の勉強が1週間くらいしかできない!」
こんな状況に陥りがちです。
ある程度上位校をめざすのでれば、学校の学習のペースも上げていくと、余裕を持った受験にできるでしょう。